自作PC初心者に伝えたい!パーツ選び重要点を解説!
趣味でIT機器を触ることの多い方であれば、一度は夢見たことも多いのが
「自作PC」
自分好みの見た目やスペックにを自由にカスタマイズでき、また組み立てもそれなりに楽しめることから憧れる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「自作PCにちゃれんししたいけど難しそうだから一歩が踏み出せない」方向けに、最初に「これだけは知っておきたい」というゼロイチ部分を解説してまいります。
自作PCは難しい?
難しいと思われる自作PC、しかし最初のハードルは意外と高くはないんです。
ちょっと知識があればできる
自作PCを「始める」にあたって必要となる知識は、そう多くありません。
PCの構成についての基本的なこと、例えば構成しているパーツの種類と役割を把握していれば、自作PCを組むスタートラインにはもう立っていると言っても良いでしょう。
できれば、最近売られているパーツの種類や規格などについて知っておくと便利かもしれませんが、知らなくても店員さんが教えてくれます。
最低限、知っておいてほしいパーツの種類や役割などはこの記事の解説を読めば十分でしょう。
必要な工具類
特にデスクトップPCを組むとなると、かなり大掛かりな工具が必要に思われますが、自作PCを組むのに必要な工具は
- 長めのプラスドライバー
- ピンセット
- ピックアップ
これだけです。
「ピックアップ」というのが聞き慣れないかと思いますが、先端が磁石になっている房のことで、100円ショップなどに売っているもので十分です。
これで万一パーツを落としてしまった時に拾うというわけです。
プラスドライバーは長めの物を購入して下さい。場合によっては奥の方に届かないとマズいので。
専用キットもオススメ
パーツ選びも、基本ほしいスペックを店員さんに伝えて一緒に選んでもらったので大丈夫です。
むしろ、そうしたコミュニケーションが自作PCの授業になり、いずれは自分でパーツを選べるようになるための足掛かりになるからです。
しかし、どうしても自信がないという方は必要なパーツが一式揃った「自作PC 専用キット」などもあります。
有名なキットですと、パソコン工房さんがリリースされている「Amphis KIT」などが
定評あるものとなっています。
キット内のパーツを組み合わせればPCがちゃんと出来上がるので、安心の面ではビギナーさんにおすすめです。
最低限のパーツについて
では、自作PCのパーツ選びに出かける前に知っておきたい、PCのパーツの基礎について解説していきます。
最初はPCの基本的な構成として必要なパーツについて解説します。
これらが揃えばコンピュータになる!という、どれも肝心なパーツたちです。
CPU
最初に説明するCPUは、PCの演算や処理を担うパーツです。
PCに限らず、スマホやタブレット端末など多くのコンピュータはCPUで演算を行います。
「PCが行う演算」ときいてもピンと来ないかと思いますが、例えばExcelで今月に発生した費用を帳簿で計算する場合、貸方にある仕入れや支払額を合計します。
この合計という処理はCPUが行います。
またExcelを起動したり、業務に必要な関数を動作させるのもCPUの役割です。
「マルチコア」と呼ばれるCPUは更にコアと呼ばれる演算部分が複数入っており、コア数が多いほど処理効率は高くなります。
コア自体の性能は「Hz」という値で表記されており、この値が大きいほど性能が高くなります。
メモリ
メモリは記憶媒体の一つですが、どちらかというと前述したCPUの処理に関わる部分です。
メモリという部分は、CPUが演算に使うデータを一時的に確保する場合に使用されます。
ひとつのPCにメモリをいくつも積むことができるのですが、それぞれの記憶容量のサイズは揃えておくことが、安定した動作をさせるメモリ構成となります。
例えば、メモリを4枚で合計16GBまでのサイズを積むことができる場合、それぞれのメモリサイズを4GBにそろえます。
これで4×4=16GBです。
このとき、8GBを1枚と4GBを2枚といった構成にはしません。8GBを使うのであれば8GBを2枚使います。
ストレージ
ストレージも記憶媒体の一種ですが、OSやアプリ、個人が作成したデータの格納場所であることから、一般的にPCの記憶媒体とされるところです。
ストレージにはSSDとHDDの2種類があり、SSDはPCの動作が高速、HDDは安価という特徴があります。
容量の相場として、事務処理用であれば500GB、少し大目であれば1TB(約1,000GB)といったところです。
特にこだわりがなければ種類はSSD、容量は500GBのものを選ぶとよいでしょう。
マザーボード
マザーボードはPCのパーツを集約する、主たる基盤となります。
サイズや対応パーツなど、PCのスペックに関して総合的に影響する部分になります。
PCの用途が限定的で、どうしても使用したいパーツがある場合は、そのパーツを基準に選ぶこともあるかと思います。
具体的には対応しているメモリサイズやCPUの種類、後述するグラフィックカードなどの拡張ボードの枚数や大きさ、それに伴うPCケースサイズなどを考慮してマザーボードを選ぶ場合です。
ここではあまり難しく考えず「欲しいPCによって必要なマザーボードが変わってくる」と覚えておきましょう。
中級者を目指すならこだわりたいパーツ
更に、特定の用途に特化するならここはこだわりたい!というパーツを一例として、概要を説明いたします。
特にビギナーの方は、参考までに頭の片隅にでも入れておいてください。
PCケース
基本的に、PCケースは内蔵パーツを集約するだけであればサイズが問題ないのですが、これから説明する拡張系のパーツを使う場合は背面に対応する空き口(背面ポート)があるかを確認しておく必要があります。
また、自作PCの醍醐味といえば内部にイルミネーションをつけること!
ゲーミングPCに憧れている人はパネルをスケルトンにてLEDパーツをつけるなど、PCケースは遊び心ももてる部分となります。
サウンドカード
生配信やゲーム実況などをする場合、ステレオミキサーという機構を使って音声を取り込む必要があります。
ステレオミキサー自体はWindows 10以降であればOSに搭載されていますが、便利に使うにはそれ相応のハードも必要となってきます。
それがサウンドカードです。
特にステレオミキサーに特化したサウンドカードですと、「Sound Blaster」シリーズがおすすめ。
グラフィックカード
主にPCゲームなど3D描写に関わってくるパーツです。
先ほど、PCの演算はCPUという部分が担うとお話ししましたが、こうしたCGの描画処理についてはグラフィックカードに内蔵されるGPUという部分こそがものをいいます。
また、複数台のディスプレイを繋げて操作画面を物理的に広くする場合は、このグラフィックカードを複数枚、搭載する必要があるのですが、グラフィックカードの相性などの問題から難易度は高くなります。
マルチディスプレイにチャレンジする場合、最初のうちは全く同じグラフィックカードを2枚搭載し、2画面までを目指してみると良いでしょう。
まとめ
では、今回のまとめに入りましょう。
- 自作PCを始めるにあたって、特別な知識・工具は必要なし!
- 知識はパーツに関する概要だけを確認、あとは店員さんいお任せでOK
- プラスドライバーは長めのものを準備しよう
eスポーツやネット配信が新たなエンターテインメントとして浸透しつつある今、特にスペックを持たせやすいデスクトップPCも新たなニーズが注目され出しているのではないでしょうか?