AIの影響でPCメモリが高騰中?2025年の価格事情と修理屋の視点からの対策とは

近年、パソコンのメモリー(RAM)の価格が以前に比べて高くなっていることに、多くのお客様から驚きの声が寄せられています。「メモリー増設したいのに値段が高い」「修理費用が思ったより上がった」――これは単なる値動きではなく、世界的な需要と供給のバランスが変わってきている現象です。パソコン修理専門店として、多くの事例を見てきた私たちの視点で、“なぜ高騰しているのか?今後どうなるのか?”をわかりやすく説明します。
メモリー高騰の主な原因
1. AIとデータセンター需要の急増
最近のAI技術の進化により、巨大なデータを処理するためのサーバーやデータセンターの需要が急増しています。こうした機器には、通常のパソコンよりはるかに大量で高速なメモリーが必要です。その結果、メモリーメーカーは利益が大きく供給優先度の高いAI・サーバー向けメモリーを優先的に生産しています。
これは修理店の現場でも実感するポイントです。一般消費者向けのDDR4やDDR5メモリーが入荷しにくく、価格が上がっているため、交換や増設の際にお見積りが以前より高くなるケースが増えています。
2. メーカーの生産戦略と供給制限
世界のメモリーはごく少数の大手メーカーが大部分を生産しています。メーカー各社は利益率の高い製品にシフトしやすく、一般向けパーツは後回しになる傾向があります。
そのため、供給量が追いつかず、価格が下がりにくい構造になっています。消費者向けの在庫も減っているため、修理で使うパーツの調達コストも上がり、結果として修理費用全体に影響が出ています。

価格高騰が修理現場に与える影響
1. 修理・交換の費用が上がっている
実際にメモリー交換をご希望されるお客様のケースでも、以前より約1.3〜2倍の価格になることが珍しくありません。とくに高速なDDR5メモリーは値動きが激しく、「増設したいけど予算を超えてしまう」といった相談が増えています。
2. 中古パーツの活用が増えている
新品パーツの価格高騰を受けて、修理店としては 動作確認済みの中古メモリーの活用や、互換性の高い代替パーツの提案を行うケースが増えました。特に古い機種では新品が入手困難なため、中古パーツの選択肢はお客様の負担を軽くする重要な方法です。
これからの見通し(今後の展望)
◯短期的には「価格は下がりにくい」
現在の傾向を見る限り、すぐに価格が大幅に下がる可能性は低いと考えられます。AI・サーバー需要が続く限り、供給の優先度は高価値用途に向かいやすく、消費者向けパーツは引き続き需給がタイトな状況が続く可能性があります。
◯中長期では変化の可能性あり
ただし、将来的には新規工場の稼働や生産能力の向上によって供給が改善し、価格の落ち着きが出てくる可能性があります。これには数年単位の時間が必要で、修理店としてもその動きを注視しています。
修理屋として伝えたいこと
メモリー高騰は、単なる一過性の値上がりではなく、 世界的な市場構造の変化 が背景にあります。そのため、
- 増設や交換を検討している方は「あと半年待てば安くなるかも」といった期待だけでは判断しにくい
- 用途に合わせて最適な容量・規格を選択することが費用対効果で重要
- 古い機種は新品がなくても中古パーツで対応できるケースがある
といった視点でのご提案を行っています。
| 用途 | 推奨メモリー容量 | 平均価格帯(2022) | 平均価格帯(2025) |
| 軽作業(Web閲覧・動画) | 8GB | 約3,000円 | 約5,500円 |
| 一般業務(Office作業) | 16GB | 約6,000円 | 約9,000円 |
| ゲーム・動画編集 | 32GB〜64GB | 約12,000〜25,000円 | 約20,000〜40,000円 |
当店EyeSmartからのお知らせ
EyeSmart(アイスマート)は、千葉県八千代市を中心に 8年以上・累計1万件以上 のパソコン修理実績を持つ専門店です。
- 即日対応可能な在庫パーツを常備
ノートPC・デスクトップPC用の主要メモリーを在庫し、最短即日での修理・交換に対応しています。 - 使用部品は新品サードパーティ製/メーカー同等品を厳選
入手困難な機種には、動作保証済みの中古パーツを移植する対応も可能です。 - データ保持を最優先
修理時はできる限りデータを保持し、必要に応じてデータ復旧にも対応しています。 - マザーボード故障・水こぼし・電源トラブルなどにも対応
メーカーでは修理できない症状も無料でご相談いただけます。 - 診断と簡易見積もりは無料
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