DELLのパソコンInspironのSSDとメモリー交換するなら
DELLのInspironシリーズは1997年リリース。手頃な価格で高性能として日本で知名度の高いPCです。2000年代には高性能プロセッサや広いメモリ容量を搭載し、ゲーミングやマルチメディア向けモデルも展開。最近は薄型軽量化、最新技術採用、バッテリー寿命の延長など、持続的なアップデートが行われ、パソコンモデルとしては安定した知名度と品質を維持しています。
パソコン動作が遅くなる理由
皆さんも経験があるかと思いますが、新しく購入したパソコンは最初はサクサク動くのに、1年や2年使っているとだんだん動作が遅くなります。その理由はいくつかありますが、主な原因はハードディスクドライブ(HDD)のシークタイムです。パソコンの動きが遅くなった時に、パソコンに耳を傾けると「カリカリカリ」という音がすることがあります。これはHDDのシーク音で、だんだん多くなってくると動作が遅くなるのです。このHDDを外し、SSD(ソリッドステートドライブ)に取り替えることで、動作を高速化することができます。
SSDへの換装と準備
今回使うパソコンはDELLのInspiron シリーズです。これを分解してSSDを取り付けたいと思います。使用するSSDは500GBのものです。また、SSDをUSB変換してクローンを作るためのハードディスクケースも用意しました。これはUSB2.0の安価なもの(880円)です。さらに、パソコン内部を開けるついでにメモリも増設することができます。使用するのはDDR4の4GBメモリで、計8GBに増設します。
次にSSDをハードディスクケースに入れます。端子を合わせて基盤に取り付け、ケースに収め、ネジで固定します。そしてUSBケーブルをケースとパソコンに接続します。この状態でパソコンのハードディスクの内容をSSDにクローンします。
クローン作成にはフリーソフトのEaseUS Todo Backupを使用します。ソフトをダウンロードし、インストールしたら、クローン作成を開始します。ソースディスクにHDDを選び、ターゲットディスクにSSDを選んで実行します。クローン作成には3時間以上かかることもありますが、これが完了すれば次のステップに進めます。
ノートパソコンの分解と換装作業
次に、実際にノートパソコンを開けます。このモデルの場合、後ろのカバーを外すだけではなく、前面のキーボードも外す必要があります。まず、バッテリーを外し、DVDドライブを取り外します。次にキーボードユニットを外します。マイナスドライバーを使って爪を外し、フレキ基板のケーブルも外します。
裏面のネジを全て取り外し、裏板を外します。ここでハードディスクと増設メモリが見えます。ハードディスクは4つのネジで固定されていますので、これを外して取り出します。ハードディスクの周りの金属ブラケットも外し、クローンを作成したSSDを取り付けます。これを元の位置に戻し、ネジで固定します。
最後にメモリを増設します。メモリスロットに合わせて差し込み、パチンと固定します。全てのパーツを元通りに戻し、パソコンを再組立てします。これで物理的な作業は完了です。
パソコンを立ち上げると、システム変更のメッセージが表示されますが、BIOSで確認し、SSDと増設メモリが認識されていることを確認します。立ち上げ時間が以前より短縮され、動作も非常にスムーズになりました。
今回の作業で、SSDの換装とメモリの増設が無事に完了しました。特にSSDの交換は、パソコンの動作を劇的に改善する効果があり、一定の知識があれば誰でも挑戦できる作業です。ご覧いただきありがとうございました。