4年前のレッツノートのSSD交換も即日対応!
今回はパナソニック製の超有名なノートパソコンであるレッツノートをNVMe SSDへ換装します。
レッツノートSV9のSSD交換
今回私たちが修理したパソコンはレッツノートのSV9、第10世代Core i5-13を搭載しており、前モデルよりも新しい世代のCPUが搭載されているため、性能面が向上。レッツノートシリーズは軽量頑丈であり、価格も一般であることからコストパフォーマンスに優れたパナソニックの代表的ノートPCです。
小傷は若干見受けられましたが、大きな破損や目立つ傷はなく比較的良好な状態でした。付属品として純正のACアダプターも同梱されており、必要なポート類も全て揃っていました。正面には電源スイッチ、顔認証機能、フルサイズSDカードスロット、3.5mmイヤホンジャックが配置されており、左側には電源ジャック、排気口、HDMI出力、USB Type-Aポート、Thunderbolt 3ポートが備わっています。右側にはさらにUSB Type-Aポートが2つ、VGAポート、ケンジントンロックが配置されており、前モデルと変わらぬ使い勝手を提供しています。
レッツノートならではのSSD換装作業の特徴
SV9の動作確認を終えた後、NVMe SSDへの換装に着手しました。今回はお客様のご要望により256GBの容量のSSDに交換になりました。必要SSD容量の目安は使う容量のギリギリでは良くありません。ギリギリの容量でパソコンSSDを使い続けていると、パソコンによっては動作が一時的に低下しやすいからです。ある程度余裕のあるSSD容量でパソコンを使う事でより快適な動作でパソコンを使うことができますが、容量が遥かに多すぎるSSDも高価になるため、丁度良いサイズを選ぶことが大事です。
バッテリーの取り外しと底面のネジ外し
まず、意図せぬ漏電を防ぐ観点から安全のためバッテリーを外す必要があります。SV9はバッテリー内蔵タイプであり、作業前にバッテリーを外さないと内部にアクセスできない設計となっています。次に、底面のネジを慎重に外します。レッツノートは頑丈でネジが多いノートパソコンであるため、ネジ位置を間違えないようにマスキングテープでマーキングし、適切なドライバーを使用して確実にネジを取り外しました。底面が取れると内部が露わになり、既存のSSDやファンの配置が確認できます。レッツノート内部は、状態は良いものの、やはり若干の埃やすす汚れがあったので、注文外の作業ですが、パソコン使用時の思わぬ故障原因になる埃は、エアーダスターを使って取り除きます。
既存SSDの取り外しと新SSDの装着
既存のSSDはSATAではなくNVMe接続となっており、簡単に取り外すことが可能です。新しい256GB NVMe SSDを取り付ける際には、ヒートシンクを適切に配置し、放熱対策を施しました。SSDの固定はゴム製の柱と溝を利用して簡単にはめ込むことができ、ネジでしっかりと固定しました。
SSDにデータを移行して更にパーテーションを管理します
SSD換装後、データの移行としてクローン作業を実施しました。専用のクローン機器を使用することで、効率的かつ安全にデータを新しい256GBのSSDへコピーすることができました。
ですがクローン作業後、未割り当て領域という使用できない領域が発生していたため、パーティション管理ソフトを用いて、その領域をCドライブと結合し、無事に256GBの容量をフルに活用できるように設定し直しました。
SSD交換後のレッツノートの性能は?
SSDの換装前後でパフォーマンスを比較すると、以下のような変化が見られました。
起動速度と動作の安定性
換装前は標準的なSSDの速度であったため、システムの起動やアプリケーションの起動に若干の時間がかかっていました。しかし、256GBのNVMe SSDに換装後は、起動速度が大幅に向上し、アプリケーションの起動やデータの読み書きが迅速になりました。これにより、作業効率が格段に向上しました。
データ転送速度とマルチタスク性能
大容量のファイルを扱う際の転送速度が向上し、データのコピーや移動がスムーズに行えるようになりました。また、複数のアプリケーションを同時に動作させる際のパフォーマンスも向上し、システム全体の応答性が高まりました。これにより、日常的な業務やクリエイティブな作業においてもストレスなく使用できるようになりました。
温度管理と安定性
新しいSSDへの換装により、内部の温度管理も改善されました。SSDは熱に弱い部品なので、PC使用時には、温度には気を配る必要があります。
SSDの温度は38度程度に安定しており、長時間の使用でも熱によるパフォーマンス低下が見られませんでした。これにより、システム全体の安定性が向上し、信頼性の高い動作が実現しました。
SSDを交換するとストレージ容量に余裕もできて動作改善
レッツノートSV9に256GBのNVMe SSDを無事換装した後で、レッツノートの動作を確認すると反応が大幅に向上した体感が得られました。起動速度やデータ転送速度の改善により、日常的な使用やビジネスシーンにおいても快適な操作性を実現しました。また、内部温度も安定しており、長時間の使用でも安心して利用できる環境が整いました。
SV9は裏蓋を簡単に開けられる設計となっており、SSDの換装作業もスムーズに行うことができましたが、OSやパソコンデータの引越しには専門知識が必要なので、作業に慣れない方や不安な方は最初から修理店へ依頼すると、全体的にはスムーズに作業完結させることができます。実は長い目で見たときに修理依頼はお得なんです!
高性能なパーツへのアップグレードにより、コストパフォーマンスの高いノートパソコンとしての価値がさらに向上しました。今後もこの様なパソコンのSSD交換やメモリ交換などのパソコンカスタムをしながら、更に技術向上を目指していきたいと思います。